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コロナの今こそ、企業が取り組むべき改革とは
育成支援事業部のサフランこと、キャリアコンサルタント鈴木さくらです。
新型コロナウィルスによりテレワークが推奨され「コロナ鬱」「コロナ入籍」「コロナ離婚」の言葉を耳にするようになりました。「社会的」と「安全」欲求不足により、安心安全を渇望して所属と愛を求めています。
「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」
「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」という仮説をもとに心理学者マズローによって構造的に理論化されました。マズローの欲求5段階説は多くの人が知る、動機づけ理論のひとつで、心理的な行動理論ともいえるもの。経営学にも応用されています。
マズローの『欲求5段階説』とは?
▼第1段階:生理的欲求
生命を維持するための本能的な欲求のこと(食事・睡眠・排泄など)。
▼第2段階:安全欲求
安全性、経済的安定性、良い健康状態の維持、良い暮らしの水準、事故の防止など予測可能で秩序だった状態を得ようとする欲求のこと。
▼第3段階:社会的欲求
自分が社会に必要とされている、果たせる社会的役割があるという感覚。集団に属したい、仲間がほしい、愛し愛されたいという欲求のこと。
▼第4段階:承認的欲求
自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求のこと。尊重のレベルには2つある。低レベルの承認欲求は、他者からの尊敬、地位への渇望、名声などを得ることで満たすことができる。高レベルの承認欲求は、自己信頼感や自立性などを得ることで満たされ、他人からの評価よりも自分自身の評価が重視される。
▼第5段階:自己実現欲求
自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりうる最高の自分になりたいという欲求のこと。行動そのものが目的であり、すべての行動の動機がこの欲求に帰結される。
照らし合わせてみると見えてくる現状
新型コロナウィルスの影響を大きく受けている現状に欲求5段階説をを照らし合わせてみましょう。
【第1欲求が満たされていない現状】
新型コロナウィルスにいつどこで感染するかわからない恐怖。知らないうちに媒介者となり、大切な家族を感染させてしまうかもしれない恐怖。命が脅かされ、感染者にとっては生きたい、死にたくないという欲求を抱えています。
【第2欲求が満たされていない現状】
新型コロナウィルスによる経済的大打撃で、非正規雇用者の仕事が減少。取引案件が先送りになり、キャッシュでの売上が立たなければ企業の倒産も危ぶまれ、正規雇用者であっても安心できません。雇用形態問わず、経済的な安定性が損なわれています。
【第3欲求が満たされていない状態】
外出自粛によりテレワークが進んでいます。しかし仕事をしても手応えのない毎日に自分の役割を見失い、社会的に必要とされているのか不安になり一人で抱え込んでしまうことも少なくありません。
コミュニケーションロスはいたるところで確実に起きています。妻や夫はテレワークによって一緒に過ごす時間が増えたことにより夫婦仲が悪化し、「コロナ離婚」という言葉まで生み出しました。
現状を見たときに、「生理的欲求」「安全欲求」すら満たされておらず、「社会的欲求」にも満足できていない毎日を私たちは生きていることに気づきます。第1~3段階の欲求が満たされていない状態であることがわかります。
このままでは従業員は疲弊してしまい、メンタル不調者や安易な退職者を出しかねませんし、企業はさらなる経営課題に発展する可能性があります。
企業は具体的に従業員に何をしたらよいのでしょうか?
次回へつづきます
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