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主体的な意思決定こそ、入社への確かな理由。今からできる内定者フォロー施策とは?
10月1日の内定式と同時進行で進めていく「内定者フォロー」。
今回は、コロナ禍において進化せざるを得ない、内定者フォロー施策についてお届けします!
■内定者フォロー・・・悩む人事と内定者のホンネ
株式会社ディスコのキャリアタスリサーチが実施した『調査データで⾒る「内定者フォロー」-2021年卒調査-』(2021年7月発行/2021年2月調査)によると、内定者をフォローする上での企業の悩みとして挙がったものは、「内定者のニーズの把握」(44.4%)が最も多く、「オンラインでの実施」(43.4%)が僅差で並びました。次いで、「メニューの選択・作成」(33.3%)と続き、オンラインに適したメニューや実施方法を検討する必要が生じ、多くの人事担当者を悩ませたものと見られます。
オンラインの恩恵をたくさん受けつつ、一方で限界があるのも事実。そのなかでも、各社では
・内定者懇親会(オンライン・対面)
・人事からの定期連絡
・社員を交えた懇親会(オンライン・対面)
・内定者向けサイト(LINE等のSNS含む)
・社内報送付
・社内や施設などの見学会(オンライン含む)
・人事以外の社員からの定期連絡
といった施策を打っているようです。
一方で、内定者はそれらの内定者フォローを受けて、どう感じているのかというと・・・入社意欲が高まらなかった施策としては
・人事以外の社員からの定期連絡
・内定者向けサイト(LINE等のSNS含む)
・人事からの定期連絡
これらが挙がりました。
人事からの定期連絡は入社意欲が高まらないのですね・・・事実を知ると、ちょっと悲しい。。(どのような定期連絡なのかにもよると思いますが)
入社意欲が高まった内定者フォロー施策はなにかというと、
・内定者懇親会(対面)
・社員を交えた懇親会(対面)
・社内や施設などの見学会(オンライン含む)
やはり強い・・・対面!!
やはりそうですよね、もはや私たちは対面に飢えています。ええ、飢えていますとも。五感を通して経験できるって、強いですね。
■どんな施策を打ちましょうか
とはいえ現状、五感を通した経験を提供しづらいなかで、ほかにどんな施策があるでしょうか。
キャリアコンサルタントとして私は大学で就活支援を継続的にしていますが、今や「10月1日の内定式に出席してくれたから内定辞退はされなそうだ」というものではなく、年明けの1-2月で内定辞退に関する相談を学生から受けることもあります(もちろん数は多くはありませんが)。
学生が内定先の企業に決めきれないのは、その内定先に入社を決めるための理由が学生のなかにないからです。
学生は学生なりに、将来(未来)と照らし合わせながら、決めるための理由を色々考えています。ですが、残念ながら照らし合わせている「未来」はどれも不確かなもので、何一つ決まっていません。だから迷うんです。
ならば、確かなものは何でしょうか?
それは、「この会社に入社したい!」という高い志望の気持ち、だと思うんです。確かに気持ちは見えません。でも、高い志望の気持ちは「決心」という強固なものに変換されます。自ら主体的に意思決定ができれば、入社への確かな理由になります。
理想を言うのであれば、内定を出した後に内定者フォローをするのではなく、内定者フォローを鑑みながら選考を進めていくことがベストです。すなわち、選考段階において学生が「ここに入りたい!」と思うところまで志望度を高めていき、採用担当者がそれを理解したうえで内定(内々定)を出すのが理想と言えるでしょう。選考段階でエンゲージメントを高めていくことがベストですよね。
ただ今の時期ではもう選考段階は過ぎてしまっているので、今からできる施策として、どんなものがあるでしょうか。
それは、「学生の未来と会社の擦り合わせ」です。
学生がどのような社会人になっていきたいのか、どのようなキャリアを構築していきたいのかをしっかり聴きながら把握していきます。本人の想い描いているキャリア観や就労観が自社でどんなふうに実現できるのか、リアリティを持って伝えていくこと。学生がこの会社で存分に適応できることを予め伝えることです。
採用担当者が学生の想いや考えを汲み取って、「それがやりたいのならば、こうするといいよ」といったキャリア面談を行っていくと、自分の将来がリアリティを持ってイメージでき、学生の不安は解消され、「やっぱりこの会社でいいんだ」と気持ちが固まり、決心できます。
■まとめ
五感を通して経験できる懇親会で入社意欲が高まるのと同じように、自分の未来と会社の擦り合わせ作業を経て、納得感のある主体的な意思決定は入社意欲を高めます。
今回は弊社で数ある施策をご用意しているうちの一つをご紹介しました。内定者フォロー施策に悩む人事の皆さま、どうぞご参考くださいね。
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