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まだ間に合う!自社に合う、優秀な理系学生を採用したいならば…
IT技術の浸透やデータ分析の必要性、DX人材の採用が熱を帯びてきたことにより、理系学生の採用ニーズは高まっているものの、多くの企業様において理系学生の採用に苦戦を強いられています。
弊社でもそのような企業様からご相談をいただく機会が増えたこともあり、このたび理系新卒採用に特化したスカウトサービス「LabBase(ラボベース)」を運営する『株式会社POL』との業務提携を開始しました。
キャリアコンサルタントとして毎年大学で就活支援をしている私は長年の個人的な問題意識として、ポスドク問題(博士号《ドクター》取得後に任期制の研究職に就かざるをえず、不安定かつ低所得な状況を強いられている社会的問題)がありました。ですので今回このような業務提携ができ、単にビジネス的な側面だけではなく、社会問題解決への寄与にもつながる意義深い展開に個人的にもうれしく思っているところです^^
■自社に合う、優秀な理系学生がほしい!
・・・と思いながらもなかなか採用できない><・・・企業様からのお悩みが寄せられています。
上記のプレスリリースでも触れていますが、企業側では理系学生の採用ニーズは高まっているものの苦戦を強いられている理由の一つとして、【理系学生採用のノウハウが企業側で確立されていない】ことが挙げられます。
すなわち、企業側において、理系学生が就職活動を開始する時期と終了するタイミングについて熟知されておらず、インターンシップ・会社説明会や選考の内容、企業・仕事理解を促す座談会やイベントの企画立案など、採用ロードマップと戦略的設計ができない企業様が多いという実態があります。
今時分における、この課題への解決策(結論)を先にお伝えすると、【採用重点層への早期アプローチによる確度の高い母集団形成をすること】が最も重要だということ。
この解決策への根拠と具体策を以下お伝えしますね。採用担当者様、ぜひともご参考になさってください。
【こちらの記事は主に以下の方々を読者に想定しています】
▼理系採用ニーズが高まってきたが、選考方法は文系と同じでいいのかわからない・・・
▼理系学生の母集団形成はできるものの、もっと自社に合う、そして優秀な理系学生を集めたい・・・
▼そろそろ始まるインターンシップの見直しをしたいが、どこをテコ入れすればいいのかわからない・・・
という人事・採用担当者のみなさま
■学生のホンネを知っていますか?
重点層へ訴求するために、採用活動がインターンシップから始まることを考えて、まずインターンシップにおいて学生のホンネがどこにあるのか探ってみましょう。
▼学生のホンネ1:インターンシップ先を探す際に重視したことは「プログラム内容の詳細が記載されていること」
今の時期、まさにインターンシップ先を23年卒学生は探しています。めぼしい企業の情報収集をしながら、インターンシップの募集が開始されたときには参加を検討しようと思っている最中です。
募集開始されたときには、募集要項のどのあたりを重視しているかというと、「プログラム内容の詳細が記載されていること」が理系全体で81.5%、うち情報系学生では91.2%が重視していることがわかりました。
※1『2022卒 理系学⽣の序盤の就職活動(専攻分野別)』(株式会社ディスコ キャリタスリサーチ 2021年4月)より
▼学生のホンネ2:最も重要だと思うインターンシップのプログラム内容は「対面型での実務体験」
次に、とくに理系院生がどのようなプログラムを望んでいるか、つまり、最も重要だと思うインターンシッププログラムは何かを見てみると、最多は「対面型での実務体験」29%でした。
※2『HR総研×LabBase:2022年修了理系院生の就職活動動向調査(1月)結果報告』より
一方で、実際に参加したインターンシッププログラムは、「会社説明、業界・事業紹介」が最も多く、次いで「ケースワーク・グループワーク」、「社員との交流(座談会など)」と続き、4番目に「実務体験」でした。対面での「実務体験」をプログラムに組み込んだ企業は約5割にとどまっています(※2のHR総研×LabBase調査より)。
企業が提供しているプログラムと学生のニーズにギャップがあることがわかります。
▼学生のホンネ3:インターンシップの最も多い参加目的は「業界・職種・企業への理解を深める」こと
学生のホンネ2に通じますが、インターンシップで「対面での実務体験」を重視する理由は、その参加目的を見ると明白です。それは、「業界・職種・企業への理解を深める」が最多で86%だということ。次いで「企業と自分の相性を確認する」65%、「仕事を体験してみる」58%と続きます(※2のHR総研×LabBase調査より)。
理系ならではといえそうですが、研究開発職や専門職に就くことを考えると、「対面での実務体験」を通して、業界・職種・企業への理解を深めたり、相性を確認したり、仕事理解をしながら実際の働くイメージを掴んでいる学生が多いことがわかります。
キャリアコンサルタントしてこれまでの就活支援の経験から言えることですが、仕事経験のない学生にとって、社会人である私たちの想像以上に(いえ、驚くほどに)、説明や話を聞くだけでは彼らの仕事理解は深まりません。
「対面での実務体験」は学生の満足度を高め、動機形成につながり、企業理解や仕事理解が深まることはもちろんのこと、結果、アンマッチを未然に防ぐことになるので、企業側としても早期離職対策のひとつとして有効であることも押さえておきたい重要ポイントです。
■まだ間に合う!採用重点層への訴求ポイント
調査を踏まえたうえで、理系学生のホンネをまとめてみましょう。
▼学生のホンネ1:インターンシップ先を探す際に重視したことは「プログラム内容の詳細が記載されていること」
▼学生のホンネ2:最も重要だと思うインターンシップのプログラム内容は「対面型での実務体験」
▼学生のホンネ3:インターンシップの最も多い参加目的は「業界・職種・企業への理解を深める」こと
ここから理系学生を採用すべく解決策を考えてみると、【採用重点層への早期アプローチによる確度の高い母集団形成をすること】といえるでしょう。具体的解決策は以下3点をお伝えします。
1)インターンシッププログラムに、対面での実務体験を必須として組み込むこと
コロナ禍における今、オンラインのみで開催しがちですが、学生のホンネはオンラインで対応できるプログラムはオンラインで実施し、やはり対面でも実施してほしいということ。企業としては安全性を確保したうえでの現実的な開催を考えると、オンラインとリアルのハイブリッド型がベストです。
⇒提案:オンラインでのプログラムを開催後、土曜日など人がいない(少ない)曜日を選び、会社に訪問してもらい、対面で実務体験を実施する。
2)募集フェーズで、募集要項においてプログラム内容の詳細を明記すること
募集段階でプログラム内容が曖昧なインターンシップを敬遠する傾向が強まっていることを示しているといえます。
⇒提案:募集時には「どんな内容なのか」はもちろんのこと、さらに「どんなことが学べるのか」「参加スタイル」も詳細に記載する。
3)重点層へ訴求できるツールの選定を見直すこと
ナビサイトを活用して情報収集をしている学生は多いですが、一方で、サークルや研究室の先輩方からの就活体験を聞いて、早い段階からスカウトサービス(ダイレクトリクルーティングサービス)を利用する学生も年々増えています。
実際に、これまでの就活支援でも「知らない企業からオファーが来て、自分のプロフィールをちゃんと読み込んでくれているということがわかってうれしかった。最初は興味がなかったけど、受けてみようと思う」と話す学生は後を絶ちません。
⇒提案:研究内容などをプロフィールに記載できる、理系学生に特化したスカウトサービス「LabBase(ラボベース)」を活用して重点層へ訴求をする。
とはいえ・・・
実はこのダイレクトリクルーティングサービス、これまで導入したことのない企業様にとっては「何を選んでいいかわからなくてハードルが高い!」という声が挙がりますし、これまで導入経験はあるけれど「うまく運用・活用できずに効果を感じられなかった!」という声もお聞きします。
そうなんです、ナビサイトとは異なり、自社に合うダイレクトリクルーティングを選ぶ必要があり、そこに掲載したら「はい!終わり」ではなく、日々運用していくことで大きな効果を得られるツールなんです。
弊社ROGCでは、ダイレクトリクルーティングサービスで必ず発生する各フェーズ<選定~運用~活用>における様々な課題の解決を目的とした、リサーチや診断、情報提供や実運用を実施する『SCOUT!コンシェルジュ』という採用コンシェルジュサービスをご提供しています。
ダイレクトリクルーティングサービスにちょっと興味ある・・・という採用ご担当者様、どうぞお気軽にお問合せください^^
また、理系学生を採用するためのポイントはこちらの記事も参考になるのでぜひご覧ください。
【元理系学生が語る】理系学生を採用するための5つのポイントとおすすめの採用媒体
23年卒学生へのインターンシップについては、訴求ポイントを組み込んだ、インターンシッププログラムの見直しと再設計についてのホワイトペーパーをリリースしたところです。こちらのお役立ち資料もぜひお役立てくださいね(リリース直後からじゃんじゃんDLされていて驚いています笑)。
(おしまい)